上野千鶴子震災復興支援特別公開講演&退職記念パーティ

2011年7月9日(土)14:00~16:00
東京大学弥生講堂・一条ホールで行われた
上野千鶴子震災復興支援特別公開講演
(主催:上野千鶴子震災復興支援特別公開講演実行委員会
共催:NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN))
を聞きに行きました。
演題:「生き延びるための思想」
全講演Ustreamにて配信中。
講演その1
講演その2
講演その3
講演その4
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【上野さんの講演の最後の言葉】
私は、女の思想というのは
生き延びるための思想だと思います。
私たちは生き延びるためにこそ
言葉と思想がいるんです。
私は、
私の前を歩いた女たちから
言葉と思想というものを受け取ってきました。
その女たちから受け取ってきたものを
皆さんがたにお渡しすべき時期が
私にも参りました。
バトンというのは受け取ってくれる人がいなければ
そこに落ちてしまいます。
私は前の女たちから受け取ったものを皆さんたちに
こうやって受け渡したいと思います。
私の最後の言葉はこれです。
「どうぞ、受け取って下さい」。
ありがとうございました。
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私は『生き延びるための思想』という本で
生き延びたうちのひとりです。

生き延びるための思想―ジェンダー平等の罠
DVに絡みとられて初めて
自分が「女」であったことを知り、
自分には無関係だと思ってきた
「家父長制」や「ジェンダー」や
「フェミニズム」という言葉が
私の問題だということを突きつけられました。
その後、
様々な生きづらさを抱えて活動をしてきた
諸先輩たちの言葉と思想を
引用したり支えにしたりしながら活動を続け、
先日の七夕で四周年を迎えました。
バトンを受け取るというのは
そっくりそのまま
神格化して遵守するということではなく、
引用し、更新していく作業だろうと考えます。
上野さんが
“「女」の経験の言語化と理論化”に
取り組んでこられたように、
私は
「自閉症スペクトラム」「アスペルガー症候群」
の経験の言語化と理論化に
取り組んでいくかたちで、
上野さんの思想のバトンを受け取りたいと思いました。
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講演の後には上野ゼミの卒業生を中心に企画された
退職記念パーティに参加させていただきました。
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【“WE LOVE CHIZUKO”】
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【お祝いのケーキ】
上野千鶴子さんの今後の活動は
ウィメンズアクションネットワーク(WAN)内、
WAN上野千鶴子web研究室
にて発信されていきます。
今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
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※なお、
来たる2011年11月4日には
上野千鶴子さんと熊谷が
朝日カルチャーセンター新宿にて
対談をさせていただく予定になっております。
お時間ございましたら
ぜひお越しくださいませ。