「ぜんぶ、フィデルのせい」を見た
数年前に新聞評で気になっていた作品を
偶然見つけたので借りた。
ストーリーも設定となっている時代背景も
監督やヒロインへのインタビューも
ぜんぶ紹介されているので
詳しくは
「ぜんぶ、フィデルのせい」公式サイトへ。
「フランス×社会派×エンタメの映画ってこういうことなのか!」
と、そのハイセンスさに感動すると同時に、
女性監督の力量に圧倒され、
自分と同世代でここまでの表現に到達できている人がいるってことに
身の引き締まる思いがした。
1960~70年代の世界の動きを描きつつも、
主題はあくまでも9歳の女の子の成長物語なところが
洒落ている。
これは購入して、
日々成長していく我が子と一緒に繰り返し見たい作品だと思った。
見るたびに異なる角度からの新たな発見があるに違いない
奥深さがある。
少女が主人公になっている作品では
ロッタちゃんシリーズも優れている。
見ていると
親としての自分と子供時代の自分とが並走する。
子どもの頃の怒りを忘れずに
緻密に描いて形にしてくれる作品は
「自分の子供の頃の気持ちを
ちゃんとわかってくれてる人がいる」
と心強い気がして、とても嬉しい。