出版決定

1月29日、
お世話になっている出版社の方から

「最終企画会議に通り、企画が成立した」

という内容のメールが入りました。

現在私たちの書いている原稿が
本になることが決まったようです。

出版社は医学書院と言います。
(医学部生の教科書と言えば
 ほとんど医学書院によるもの
 なんだそうです。)
私たちがちゃんと原稿を完成させていけば
秋頃に出版される予定です。

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出版が決まり、
ブログでも話題にすることができるように
なったので、
さっそく宣伝も兼ねて
あれこれ書きたいとは思うのですが、
正直なところ
すっかり筆も気も重くなってしまって、
出版に関しては何も書けないまま
「企画成立」メールから
もう10日以上経ってしまいました。

筆も気も重くなった理由は、
今後は不特定多数の人が
「こいつら一体何者だ?
 ちょっと見てやろう。」
という目的を持って
このブログを見に来るかもしれないのだと思うと、
ブログを書くときの心構えを
変えねばならないだろうと思うからです。
文体も内容も視座も
これまでのように好き勝手ではいられない面も
出てくる。
誹謗中傷も想定しなければならない。

そういえば、同じことを
このブログでJAMの活動を
書いていくと決めた時も思ったな。

もとはと言えば
「うまく人の中に混じって話すことができないから、
 せめて文章で自分を著すことで
 ヒトとつながっていたい」

「これまでのように大学ノートに日記を綴るだけでは
 死んだ時に一部の人に私の思いが知れる程度だが、
 ネットだったら
 たとえたった一人であろうとも
 誰かがリアルタイムの自分の存在を知ってくれる。」

という思いで始めたネットでの日記。

育児記録や夫への愚痴から始まって、
感じていること、考えていること、譲れないことを
徒然に書いて、
一番自分らしくいられる場所として
文章を綴ってきた。

しかし今後は
ある一定のまなざしを意識せざるを得なくなる。

誰からも見えない自分が
「私はここにいます」
と叫ぶための表現手段だったのが

誰から見られてもいい自分として
ひとつのキャラを決め、
「これが私です」
と意識的に振舞う必要が出てくる。

う~ん、何が言いたいんだ?

…そうか、わかった。
つまりブログにおける文章表現が
これまで「脱社交」寄りの場であったのが、
「社交」寄りの場になっていくことへの
窮屈さを感じているんだ。

自意識過剰か?

単純にオフィシャルブログを
新たに作ればいいだけなのか?
いやいや、
2つに分けて両者を充実させられるほど、
私の中身は豊富じゃない。

「オフィシャルな自分を作る」と言うのは
たぶんブログだけにとどまる話ではなくて、
リアル世界の自分においても
生じてくることなのだろう。
それが一番負担なのかもしれない。
不特定多数に向けたキャラなんて
私には決められない。

また、中高時代のように
あたりさわりのない優等生キャラで
にこにこするの?
…げー。

すいません。
出版決定の記事なのに
ちっとも華々しくなくて。

いつもぐらぐらしています。

(by あやや)

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…とまあこんな風に
表出、表現、自己像、他者のまなざしをめぐる
不安や悲喜こもごもについても、
この本で理論的に解き明かす試みが
なされています。

もちろんそれだけではありませんので
乞うご期待礭

(by くましん)

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ああ、フォロー(オチ?)がついた。
しかもちゃんと宣伝になった。

持つべきものは相棒だね…(しみじみ)。

(by あやや)

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