【実験】スライムづくり

春休みに入り、
「実験」ブームとなっている
子どもたち。

今日は
「スライムを作りたい!」

私としては
「え~(汗)」
とたじろぎ気味ですが、
これが将来、

「今思えば、
 幼少時のスライムづくりこそが
 このたびの受賞につながりました。」

なぁんてことになるかもしれないから
(ええ、なりませんよね、はい)
お手伝い致しました。

ところが。

簡単な実験みたいに書いてあるけど
一筋縄ではいかなかった。

<問題点その1>
材料。

20080402スライム作り 013-1.jpg

1.PBA洗濯糊(洗濯のり)
 なあんだ。PBAって「ポリビニルアルコール」なんだ。
 750ML 198円。
 まあ、これは安いからいい。

2.ホウ酸ナトリウム
 「薬局にあります」とか書いてあるけど、
 近所で一番大きい、
 調剤薬局も入っているドラッグストアに行くまで
 取り扱っていなかった。

 ホウ酸ではなく、ナトリウム成分が必要。
 これは「ホウ砂(しゃ)」という。(有毒)

 このホウ砂が曲者で、
 200gのスライムを1つ作るにあたって
 5gしかいらないのに
 500g単位でしか売ってない!
 しかも870円!

 眼の洗浄には使うなとあるから
 他に使い道もないし、
 こんなもん、残り490gも
 どうしたらええんじゃ! 
 
 と迷うが、仕方がない。購入。

 (後から調べたら
 「結膜嚢の洗浄・消毒にご使用いただける」
  とあった。
  「結膜嚢」って何さ。

  …「まぶたと眼球の間の隙間」だって。
  そういった部分のみの洗浄は
  ご家庭では無理なのでは…。)

<問題点その2>
濃度や温度。

作り方は

A. 60~70℃のお湯100ccにホウ砂5gを溶かす。
   (→温かい「ホウ砂水溶液」)
B. A.を100gのPBA洗濯糊とまぜる。

→できあがり。

…いやね、
今思えば、確かにそのとおりでしたよ。
だが、
ひとつも間違えずに
厳密にこのとおりでなくては
ならないなんて思わなかったんで…

初めは
なかなかうまくできませんでした。

というのも、
親心としては
200gのスライムなんて作りたくないから、
全体量を少なくしたいがために
ちょっとお湯とか糊とかケチったわけです。

しかしそうすると、

「ホウ砂濃度高すぎ」
「お湯少なすぎ」
「温度低すぎ」

など、
さまざまな問題点が生じてしまいました。
↓↓
失敗作
20080402スライム作り 011-1.jpg
固まりすぎです。
ぶちぶち ちぎれます。

というわけで
実験した結果みつかったポイント:
1.糊とお湯はあくまでも同量
2.水ではなく60~70℃のお湯
(熱湯もだめ。)
3.ホウ砂は少な目から始める。
(固める力が思いのほか
 もんのすごくある。)

40分後にやっと成功したのがこちら。
20080402スライム作り 012-1.jpg

サテツをまぜると磁石に引き寄せられる
スライムができるというので
やってみた結果、
擬似コンニャクに仕上がったスライム。

しかしサテツが少なかったのか
スライムの粘度が高すぎるのか
磁石には引き寄せられず。→失敗

(そもそも子どもたちには
 サテツ採りからして
 困難な作業でした。)

いやいやいやいや、
でもまあ、
とにもかくにも
試行錯誤の末
やっと成功すると嬉しいものです。
20080402スライム作り 001-1.jpg

みよ~ん

20080402スライム作り 003-1.jpg

ぶよ~ん

20080402スライム作り 005-1.jpg

今度は普通に小学校で使う絵の具を
A.の「温かいホウ砂水溶液」の段階でまぜて、
スライムを作りました。

20080402スライム作り 006-1.jpg

20080402スライム作り 010-1.jpg

ホウ砂の固める威力にビビッて
「お湯は糊と同量だがホウ砂の量を少なめ」
にしたら、
今度はゆるすぎるスライムができました。

そこで、
既に出来上がったスライムに
あとから濃さを加減したホウ砂水溶液を
少したらして加えたところ、
瞬時に
固めのスライムになりました。

ホウ砂とはーWikipedia

報告おしまい