車いすで北海道:飛行機に乗る―べてるの家探訪記1
べてるの家探訪記1
2008年9月17~21日、
このたび私たちは
北海道に取材旅行に行ってきました。
目的は
浦河にある「べてるの家」に行くことと
日本心理学会での
べてるの発表を見学することです。
べてるについての感想は
お仕事で書くことになりそうなので、
ブログでは主に
車いすでの長距離移動方法や
宿泊情報について
少しずつ報告していこうと思います。
今日は“車いすで飛行機に乗る”編。
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【2008年9月16日】
翌朝8時の飛行機に乗ることになりました。
当日早朝の電車移動だと
駅員も電車の本数も少ないため、
車いすの誘導や連携がうまくいくかどうか
飛行場まで間に合うかどうか
不安。
そのため
羽田空港第2ターミナル直結の
羽田エクセルホテル東急に
前泊することにしました。
(一番安いプランを血眼で探しました)
バリアフリー対応室は満室でしたが、
このホテルは
全室ドア幅90センチ・段差なし
ということで
お安いプランの部屋にも
入ることができました。
助かる!!
寝るだけだから
室内もこれだけ動ければ十分。
稼動できるほうです。
ただし
室内のトイレ・バスのドア幅は狭いので
車いすで入ることはできません。
ウォシュレットはあります。
第2ターミナルの駐車場の夜景。
朝起きたらこの向こうが飛行場で
飛行機が並んでいました。
【2008年9月17日】
翌朝。
出発の1時間前までに行って
手続きを済ませます。
電動車いすのバッテリーの種類を聞かれたり、
取り扱い方を説明したりしているうちに
あっというまに搭乗時刻が近づきます。
優先的に荷物チェックや搭乗を
させてくれるのでありがたいけれど、
早め早めに動かなければならないので忙しい。
搭乗口まで行ったら
機内まで入れる車いすに乗り移りです。
電動車いすは荷物扱いになります。
男性二人に抱えられて乗り移り。
サービスマインドが徹底していて
とても丁寧に扱ってくれました。
(JALです)
体への触れ方や車いすの押し方で
親切心がうわべだけか心からかは
すぐに伝わります。
機内に入ると、
車いすの大きい車輪がはずされる!
こうして
通路も通れるようになっています。
これでまた男性二人に抱えられて
座席に乗り移ります。
私はといえば
飛行中、
岩手県の陸中リアス式海岸に大興奮。
ああ、感激…。
緊張がいくらか緩和されました。
得意の脳内写真を撮りまくっておいて
帰宅したら地図を見て比べようっと!
毎度のごとく
気圧変動と
ジェットの重低音と機内空調の音に
やられたけれど、
安定したフライトだったので
自分がばらばらになるところまでは
行きませんでした。
まあぎりぎり勝ったかな。
1時間半後、
とかち帯広空港に到着しました。