脊髄損傷当事者の語りを聞く 

朝日カルチャーセンター新宿 
~感じる「身体」は発信する~
障害をもつ人(障害当事者)の発表を通じ、
改めて「身体」を捉え直し、
介護のあり方、ケアの未来を考える
究極の身体感覚に迫るシリーズ第一弾、
「Ⅰ脊髄損傷」の見学に行ってまいりました。
CIMG1315-1.jpg
左から
DVD+BOOK古武術介護 実践編」で登場された神保さん、
福井さん、岡田さん、熊谷。
講義をされたのは、
脊髄損傷当事者で
NPO法人 地域住環境改善センター代表理事である
福井義幸氏と、
古武術介護でこちらのサイトでもおなじみの
岡田慎一郎氏。
お二人ともお話が楽しくて、
実際に体を動かし、驚いたり考えたりしながら
あっという間に
時間が過ぎてしまいました。
私は脊髄損傷当事者の方のお話を聞くのは
初めてだったので、
福井さんの
「脊椎損傷は損傷より下の部分の神経は
 かよってないから触られても感じないけれども、
 骨からの振動はビリビリと感じるんですよ。」
という一言にはハッとさせられました。
そう言われれば確かに
理屈としては何も不思議はないことですが、
とはいえ
指摘されなければ気づかないことだなあと。
腹筋が入らないためにお腹が出てしまうことを
「脊損腹(せきそんばら)」
と、この界隈では言っている、という話を聞いたり、
途中で足クローヌス(痙攣)が起きたのを見たりすることで、
痙直型の脳性まひ(熊谷のタイプ)との
共通点があることも知りました。
(もっと他に脊髄損傷と脳性麻痺との異同はあるだろうと
 突っ込まれそうですが、
 そういうささやかな日常生活で話題になる
 小さな共通点が、かえって私には親しみが持てて
 興味深かったのです。)
このシリーズはこのあと
ⅡALS―(筋委縮性側索硬化症) 11月 5日
Ⅲアスペルガー症候群  11月28日
と続きます。
「Ⅲアスペルガー症候群」の回で
綾屋紗月と熊谷晋一郎が講演いたします。
日時:11月28日(土) 15:30~17:00
受講料(税込)
  1回 会員3360円 一般3990円(入会不要)
  3回 会員9765円 一般11655円(入会不要)
場所:新宿住友ビル7階 朝日カルチャーセンター
    (申込は4階受付)
問い合わせ先:03(3344)5450
        http://www.asahiculture-shinjuku.com/
ちなみに「ⅡALS」では
ALS当事者の橋本みさお氏と
ALS遺族であり日本ALS協会理事として
精力的に活動していらっしゃる
川口有美子氏です。