車いす用トイレNo.12【東京 戸山サンライズ・宿泊情報付】

本日は、
長びく隣人トラブルにより
7ヶ月も放浪生活となっている
くましんさんの
第二の住まいである
(↑大ボラでもない。半分マジ。)
全国身体障害者総合福祉センター
戸山サンライズ

をご紹介。

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早稲田から行く場合は
戸山公園沿いに
だんだら坂道を上ります。

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私の友人界隈では
懐かしい人も多いであろう
この施設。
あ、懐かしむまでもなく
現在進行形で利用している人もいるかな。

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エントランスロビー。

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玄関はいって右奥、
エレベーター脇に
1階のトイレがあります。

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1階の男性用トイレです。

そして
その脇に男性車いす用トイレがあります。
実はこのトイレシリーズの
構想のきっかけとなった
注目のトイレがこちら!

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ずばり、古いんです!
ウォシュレットが。

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あははははは!

初期型なの?
昭和の遺産なの?
重要文化財なの?

一見、でんじゃらすでしょう。
使ってみたら
見たままなのよ。

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水勢調節、できません。
温度調節、できません。

ものすごい勢いで
あっついお湯が飛び出して、
しばらくすると
冷たい水に変化していきます。

乾燥も
あっつい風が吹き付けて、
しばらくすると
冷たい風に変化していきます。

無防備でデリケートな部分なのに
ちょーでんじゃらすです。

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足踏みの洗浄ボタン。
センサーの普及のためか
最近はあまり見かけません。

これを見ると、
学生の頃、
よく三田の障害者福祉会館のトイレで
無自覚に踏んづけては、
ものすごい勢いで勝手に水が流れて
ドびっくりしていたことを
思い出します。
正直、申し訳ないが
地雷のイメージが重なる…。

こちらはおとなり、
1階女性用トイレ。
一般用は3つ並んでいる。
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誰にも言っちゃだめだよ。
この3つのトイレのうち、
一番奥だけが…
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ウォレット付なの~~♪
しかも新しいの~~♪
あははん♪
でもこれは一般用。
ドア幅が狭くて車いすでは中に入れません。

では肝心の
1階女性車いす用トイレは…
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残念! また出た旧式!

「戸山サンライズまで来たんだから
 ウォシュレットつきの
 車いす用トイレだろう。」
と、期待してきたにも関わらず、

戸山サンライズならではの
珍しい化石のような
ウォシュレットのトイレが、
お出迎えすることになります。
くじに当たったようなハズれたような
ドンピシャのような裏切られたような
微妙な気分にさせられますね…。

しかし!
そんなあなたに朗報!
私たちが穴場トイレを
教えちゃいます??
(今日テンションおかしいね)

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1度に3~4台の車いすが載れる
広めのエレベーターで
3階に上がりましょう。

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3階でエレベーターを降りて
右へ右へと曲がると
男性宿泊者用トイレがあります。

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普通トイレの奥に
車いす用トイレあり。

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じゃ~~ん♪
ここなら今時の安全な(笑)
ウォシュレット付なのさ~

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あ、乾燥はないわ。
でも手元の操作盤だから助かります。

残念ながら4階にある
女性宿泊者用トイレは
1階同様の旧式です。

おそらく、
3階の旧式ウォシュレットだけが
めでたく壊れ、
ようやく新しくなったのでしょうね。

こういう場合、
私は女性車いすユーザーも
3階男性宿泊者トイレ内の
車いす用トイレを使うのは
ありなんじゃないかと思いますが、
いかがでしょう。

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さて賢明な読者なら
もうこの存在にお気づきかもしれません。
どの個室の隅にも写っていた
これは一体なんでしょう。

この椅子らしきものは
わたしたちに
「こんな風に使ってね」
とまったく訴えかけてきません。

障害を抱えたたくさんの人が利用する
戸山サンライズですから、
おそらく私たちの想像できない使われ方が
あるのだろうと思っていましたが、
このたびブログに書くために
ロビーにて館員に突撃取材致しました。

すると

回答:お役に立つようでしたら
   お使い下さい。

え!

そんな…。
なんか目的があってのことではないの?!

…じゃあ、みなさん
どのように使われているんでしょうね。

ちなみに私は終わるまで待っている間の
休憩用に使用しています。

なんかこう…
本当は

「え、そんな風に使うんだったら
 休憩用に座るべきじゃなかった…
 申し訳ない…」

と後悔するような使われ方をするものだったら
どうしようと
一抹の不安を抱えて座っていたのですが、
結局その不安は払拭できませんでした。

【さてここからは宿泊情報】
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エレベーターを降りると
省エネなのかけっこう薄暗いです。

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部屋のドアは全て引き戸で
間口も広いです。
全室パトライトがついています。

パトライトとは
パトカーの頭についているような
くるくるまわるライトのことで、
訪問者がドア付近にあるボタンを押すと
部屋の中にあるパトライトが光ります。
主に聴覚障害がある方のためのものです。

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室内。
ここは標準的なツインベットの部屋。
通路も部屋も
車いす用に広々しているところが
さすが戸山サンライズ。

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車いす使用が全室当たり前の
こんな素敵な
バリアフリー宿泊施設を知ってしまうと、
どんな一流旅館よりも
ここに泊まりたくなってしまう。

初めて来た時、
くましんさんは
「らぐじゅあり~♪」
と車いすで室内をくるくる回って
小躍りしていました。
珍しいことです。

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しかも破格のお値段なので
連休や長期休みの時期は
予約でいっぱいです。
障害者割引があるので、
障害を持った方の利用者が多いですが、
一般の人でも宿泊できます。
門限23時でもよければ。

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室内のトイレも広々。
でもウォシュレット付のトイレは
ほとんどないです。
1回だけあたったことがあるくらい。
だから先ほどの部屋の外の
共同トイレを使っています。

そうそう、
室内のトイレに、お風呂もついている
部屋が2部屋だけあります。

その筋のサイトを徘徊しておりますと
「戸山サンライズの風呂付の部屋を使えば、
 車いすユーザーでも風俗嬢が呼べる」
「車いすユーザーでもここなら
 ラブホテルとして使える」
という情報が
まことしやかに流布しております。

まあ実態は別に
ラブホテルのような
豪華でロマンチックなお風呂ではありませんけど
必要な人には助かるでしょう。
(写真がないのが残念。他のサイトにはありました。)

→2008/8/12 お風呂付き部屋にも泊まりました。

更にサイト情報としては
「お店の子は門限の23時までに帰してね。」
という但書き付。
(本当に鍵が閉まるので、
 出入りができなくなります。)

まあ、歌舞伎町、近いですからね…。
推進するわけではありませんが
一応、知ってる情報の開示ってことで
付記しておきまする。

あ、2部屋以外には
室内のお風呂はありませんが、
男女それぞれの
きれいな共同浴場がありますので、
ご心配なく~。