【第28回手話狂言 如月の会】観劇
昨晩から今朝にかけて
かなり苦しくて具合が悪くて、久し振りに
「あ~、原因不明でこんな風に寝込む私は
やっぱりダメ人間なんだ~」
モードに入っていました。
朝になって夜勤から帰ってきた熊谷にそう伝えると
「あ~昨晩は偏頭痛とじんましんの症例が
たくさん来たよ。
こりゃ前線通過だなって感じだった。」
と言う。
「じゃあ、私のせいじゃないかもしれないね?」
「かもしれないね。『かも』だけど。」
というわけで前線に原因を押しつけるかたちで
ごまかして、
いくらか立ち直ることにしました。
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昨日の日中は
初めての手話狂言を観劇に行きました。
聞こえない友人のあちゃこさんと鈴まみさんが
ずっと続けているのですが、
これまで
「狂言の手話なんて難しくて読み取れないだろう」
と思って敬遠していました。
何しろ狂言と言えば
中学時代の狂言教室で
なんとなくしかわからないセリフに完睡して
何も覚えていないという代物なので、
手話になったら余計にハードル高そう・・・。
でも実際に見てみたら
「狂言の古い日本語のセリフ×手話=明解な意味!」
でした。
古語のセリフも手話も、片方だけだったら
なんとなくしかわからないのに、
同時表現になると急に意味が絞り込まれる。
お互いがわからないところを通訳しあうような、
意味を補い合うような感じです。
拙書の5章で書いた通りのことを再び体感しました。
手話をだいぶ覚えてきた熊谷も
今回はそれを実感できたようです。
初ナマ黒柳徹子さんのトークも聞けたし、
あの徹子さんの弾丸トークに同時手話通訳をつけてしまえる
田中清さんの名人芸も見られたし、
とてもいい会を見ました。
私にとっては
「今後、狂言を見るなら手話通訳付で意味がわかる
手話狂言を見に行こ~♪」
ってくらい、認識がガラリと変わりました。
聞こえない人だけでなく聞こえる人にも楽しい
手話狂言です。
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「発達障害当事者研究
―ゆっくりていねいにつながりたい
(シリーズ ケアをひらく)」
綾屋紗月+熊谷晋一郎 著
出版社:医学書院